2014年01月28日

56式自動歩槍

56式自動歩槍
いいか!AKじゃなく56式だからな!
今回は私、レンチ希望丸の一番好きな銃、56式自動歩槍について書きます。
多分読んで下さるみなさんはご存じの方の方が多いと思われますがw
56式自動歩槍
【56式の歴史】
56式自動歩槍(簡体字: 56式自动步枪)は1956年から中華人民共和国でライセンス生産されたAK-47Ⅲ型のコピーです。
製造は、中国北方工業公司(ノリンコ:NORINCO社)が製造を担当し、現在までに1,000万から1,500万挺が製造されたといわれています。
ソ連崩壊時にAK-47の生産元が民営化されてからは、中国の独自開発と主張してライセンス料を支払っていません。要するにDVDをダビングしまくって売りさばいている事と同じですね!
この銃は中国人民解放軍全体で使用された他、様々な国の軍隊や武装勢力に供与されました。

※UAZ469B様より補足頂きました。
『最初の頃は中国お得意の違法コピーで本家と揉めて56-1式を製作する時にしぶしぶ正規ライセンスを取得し生産した』
という経緯があるそうです。さすがだね!
補足、誠にありがとうございます。
56式自動歩槍
【基本的な構造&見分け方】
基本的な構造はAK-47のⅢ型をベースとしています。前期生産型はAK-47と同様にフレームを削り出し加工で作っていましたが、
1960年代中ごろ以降の生産型ではAKMと同様のプレス加工に変更されています。
まず56式の最大の特徴は、フロントサイトのカバーです。ソ連を初めとする他の国で製造されたAKはカバーが上部まで達していないのに対して、56式は上部まで覆われ円柱形になっています。
私は写真とかでAKを見分けるときには真っ先にここを注意して見ます。
56式自動歩槍56式自動歩槍
また、自国向けのモデルは切替軸部の表記が漢字で、輸出モデルは単射がD(単、ダン)で連射がL(連、レン)となっています。
ちなみに、銃口に取り付けられる折り畳み式のスパイク型銃剣が特徴と思われる事が多いですが、重心が前方により過ぎる上、実戦に使える代物ではなかったため
特にゲリラや民兵といった規律が厳しくない集団が使用する場合は、銃身から取り外されていることが多いです。自分の持ってるRSの56式はバヨネットがアルミ製で軽いですが
それが金属になって構えることを考えると確かに重そうです。
このせいなのか輸出型ではオリジナルや東欧諸国製のAK-47/AKMと同じ着脱式ナイフ形銃剣(6kh2)を装着するようになっていることも多いです。

(↓スパイクバヨネットを展開)
56式自動歩槍
さらには、多くのソ連製以外の7.62mm口径のAKがAKMをベースとしているのに対し、56式は比較的古い時点のライセンス生産品であるため、
斜めに切り落としていない銃口(いわゆる竹槍ハイダー)、銃身に対して並行になっていない曲銃床、強化リブの付いていないレシーバー上部のダストカバー、
左右へのふくらみのない下部ハンドガードなど、AKMよりも原型のAK-47に近いデザインをしている部分が多いです(私は好きですが)

上に上げた見分け方は一例で、ゲリラの人たちの手によって改造されたり、手を加えられたりしたものがあり、すべてがこれにあてはまるわけではないです。

【バリエーション】
56式にはバリエーションがあるのですが、代表的なものだけ紹介します。
まず、曲銃床の56式、スイングストックの56-1式
56式自動歩槍

右に銃床を折りたため、ハンドガード、グリップが樹脂製になった56-2式
が各国で良く見られるバリエーションです。
56式自動歩槍

あと一つ個人的に好きなのが、1990年代に登場した56式の廉価版でアメリカ向けの輸出モデルで
木製グリップからグリップサムホールストックに換装、セミオートのみしか射撃不可にした
MAK-90というバリエーションがあります。
56式自動歩槍
面白いことにこの銃はフルオートに再改造して連射していると木製のハンドガードから火が上がりますw
ようつべなどにその動画がありますので、興味のある方は探してみてくださいww
現在MAK-90はフルオートに改造されたりして南米のニカラグアやコロンビア周辺の麻薬組織で大活躍中ですw
詳しく知りたければ、「AK-47 世界を変えた銃(ラリー・カナハー著)」をお読みください。

さて軽く説明しましたが、56式についてのだいたいの説明はこれで終わりです。
ここが間違ってる、なにふざけた事書いてるんだテメェなどご指摘や疑問などございましたら
コメント欄にお気軽にどうぞ。
わかる範囲でお答えさせていただきます。
ありがとうございました。
 
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ポルタです。
というわけで今回は解説記事でした。初の試みで怖い部分もありますが
これからも部員に続けさせていこうと思います。乞うご期待!


本記事は旧ブログ 04/23/2013 03:33:22 の再投稿です。




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